4K Diga DMR-4T201 レビュー

Regza Z720X, Diga DMR-4T201 パソコン・インターネット

今回は、最近購入したD4K Diga DMR-4T201のレビューをしたいと思います。我が家では以前からTVは東芝 Regza を利用してきました。4K 環境でもメーカーの組合せは同じです。

Diga DMR-4T201は4K対応BS/CS, 地デジチューナーが3つ搭載されたBluerayレコーダーです。Digaの型番はDMRの後の最初の数字が最高画質のチューナー種別で、4=4K, 2=2K 対応チューナになっています。購入したDigaは4K録画ができます。次のアルファベットはX=Multi?(複数), T=Triple, W=Double, S=Singleの略の様です。4K対応機種は3番組同時録画が前提で、アルファベットは4K番組の同時録画数になります。4Tは4K番組が同時に3つ、4Wの機種は4K番組が2つと2K番組が1つの計3番組の同時録画できます。最後の201の下1桁は機種の世代番号、上位2~3桁は内蔵HDDの容量を表しています。20は2TBの容量の内蔵HDDが搭載されています。

以下のレビューは我が家にある映像関連機器を使ってできること、できないことをまとめました。一応もう一度、機材を並べます。

  • 4K対応テレビ: 東芝 Regza 55Z720X
  • 2K対応テレビ: パナソニック Viera TH-L19X3
  • 4Kレコーダー: パナソニック Diga DMR-4T201
  • DTCP NAS: IO-Data Recbox HVL-DR3.0
  • パソコン: Windows 10 Pro + Sony PC TV Plus
  • その他: iPhone 7, iPad Air(3Gen) + どこでもディーガ、Dixim Play

リモート再生

自宅にある機材の内、サーバー機器を列方向に、クライアント機器を行方向に並べました。再生可否は以下のとおりとなります。

サーバーがRegza Z720Xの場合には、2K録画番組だけがリスト表示されて再生可能です。4K番組は再生できません。また、録画画質がDR(放送信号そのまま)のみのためデータ通信量が多い点に注意が必要です。録画中番組の追いかけ再生もできません(リストにも表示されない)。またクライアント: Dixim PlayはDR再生に対応していないため、リスト表示はされますが再生できません。どこでもディーガからは認識すらされません(当然の結果…)。クライアントから録画番組の削除はできません。

サーバーがDiga 4T201の場合には4K録画番組を含め、全ての機器で再生可能です。4K番組は送出側(Diga)で、2K変換されて送出されます。またDiga側の録画、利用状況にもよりますが放送中番組のリアルタイム視聴も可能です。録画番組の追いかけ再生はについては、クライアントがパナソニック製のテレビ(Viera)のみ可能でした。テレビ自体はかなり古い機種ですが問題なく対応しています。意外なことにどこでもディーガは追っかけ再生できませんでした。多くのクライアントで録画番組の削除等も可能です(手抜きすまぬ)。どこでもディーガは宅外からの視聴も無料でできます。その他のソフトは拡張機能を追加購入すると可能になるようです。視聴が完了した場合、クライアント側からも録画番組の削除が可能です。

サーバーがRecboxについては、一覧のとおりです。

サーバー機器
Regza Z720X Diga 4T201 Recbox
クライアント機器 Regza Z720X 再生可(ローカル) 再生可(リアルタイム可) 再生可
Diga 4T201 再生可 再生可(ローカル) 再生可
Viera TH-L19X3 再生可 再生可(リアルタイム可, 追っかけ可) 再生可
PC TV Plus 再生可 再生可(リアルタイム可, 宅外視聴オプション) 再生可
Dixim Play 再生不可 再生可(リアルタイム可, 宅外視聴オプション) 再生可(宅外視聴可, オプション)
どこでもディーガ 再生不可 再生可(リアルタイム可,
宅外視聴可)
再生不可

リモートダビング

続いて、リモートダビングについても同じようにまとめてみました。送出機器(ダビング元)が列方向、受信機器(ダビング先)を行方向に並べました。ダビング可否は以下のとおりでした。Regza Z720Xは、送出機器(ダビング元)にしかならなく、ダビング先になることはできません。もちろん全ての操作において、ダビング10の仕様に従うので、ダビング可能回数が1回減へったり、ダビング元からは削除されたりします。

ダビング元がRegza Z720Xの場合には、基本的にRegza側での操作が必要です。以下は全て2K番組に対するもので、4K録画番組はリモートダビングでません。4K番組は当該Regzaの廃棄と共に再生できなくなります。Diga へ直接ダビングすることはできません(カスタマーファーストでない…)。Recbox, PC TV Plus へダビングすることができます。Recbox から Diga へダビングできることから、Regzaで録画した番組を、最終的に Diga に転送して、Blueray に残すことができます。2011年ころは、この方法しかなかったけど、今は以下に述べるPC TV Plusを使うことで、より早く快適に操作できます。
なお、PC TV Plusを経由してDigaへダビングして、Bluerayに残すのも良いですが、PC TV Plusから直接 Blueray に残すを使っています(当然ですが、PCにBluerayドライブが必要です)。これだとダビング回数が1回ですみます。ノートPCへダビングした場合には、番組持ち出し相当で再生することができます。使ってはいませんが、PC TV Plus のアドバンスドパックを導入するとカット編集後の状態を残すことができます(ついでに宅外からのリモート視聴も可能になるようです)。ちなみに、Regza Z720Xのタイムシフトマシーンで録画された番組は一度、通常録画のUSB HDDにダビング後に同様にダビングできます。

ダビング元がDiga 4T201の場合には、Regza Z720Xにはダビングできませんが、その他へは柔軟に対応しています。Regza のように2K番組に限定されることはありませんが、4K番組は2K画質に変換されてのダビングになります。ダビング操作は基本的にクライアント(ダビング先)の機器での操作になります。このあたりがメーカーによって統一されていないので、一見ダビングできないのでは…と思ってしまう可能性が高いです。Digaで操作するお引っ越しダビング機能は操作機器がダビング先になります。マニュアルによるとダビング元の機器が4K番組のお引っ越しダビングに対応していれば4K画質を維持できるとのことです。また、Bluerayには4K画質を維持したダビングも可能です。
PC TV Plusを含めたソフトへのダビング(持ち出し)はクライアントソフトの操作で行います。Dixim Playはアプリ内課金で対応できそうです(未購入)。

ダビング元がRecboxの場合には、ダビング元がDiga 4T201とほぼ同じになります。RecboxでのダビングはRecboxのWebページにアクセスしてコントロールする形になり、Diga 4T201へのダビングはRecbox側で行います。番組持ち出しは、PC TV Plus, Dixim Playで行えます。Recbox HVL-DR3.0 には Dixim Play SE のライセンスが附属します。iOS, Android, Windows PCで利用可能です。設定を済ませれば、Recboxがクライアントの場合、宅外からの視聴も可能になります。

送出機器(ダビング元)
Regza Z720X Diga 4T201 Recbox
受信機器 Regza Z720X できない できない
Diga 4T201 できない できる
Recbox できる できる
PC TV Plus できる(持ち出し) できる(持ち出し) できる
Dixim Play できない できそう(持ち出し) できそう(持ち出し)
どこでもディーガ できない できる(持ち出し) できない